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「まだ時間早いし、もう一軒行きませんか」
彼の言葉は私が予想だにして無かったものだった。
「私と?」
私は驚いた。
「合コンに参加してたってことは、今夜は時間あるってことですよね?」
確かに時間はある。
合コンも居心地が悪かった。
そこから救ってくれたのは彼。
だからって何でまた入江くんと?
今まで接点の『せ』の字も無かったのに?
疑問符は並んだ。
けど、これといって断る理由が見つからない。
噂の彼女に悪いというほど、私たちは釣り合ってない。
どう見たって姉弟か上司と部下だ。
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