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「いいよ。明日休みだしね」
断る理由を作るのが面倒だったから。というのがOKした理由といえば理由だったかもしれない。
ただ、凄く嫌であれば断る理由を探しただろうから、それ程嫌ではなかったのだと思う。
「マジですか?やった!」
再び笑顔になった入江くんは、そう言うと私の手から傘を取った。
「僕が持ちます。これで滝川さん逃げられないでしょ?」
嬉しそうな弾んだ声。
あ・・・またさっきと同じ。
心に違和感。
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