仔犬な男2

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マスターがカウンターにコースターとおしぼりを二組並べた。 「あ…、ごめんなさい。今夜は奥のテーブルいいですか?」 マスターはニコリとして 「もちろんどうぞ。」 そう言うとカウンターのおしぼりとコースターを下げた。 私は入江君に促されて一番奥のテーブルへ。 テーブル席はカウンターとは対照的にゆったりとしたソファーになっていた。 とても落ち着いた空間。 「ステキなお店知ってるのね」 私はオフホワイトのソファーに腰掛けながら言った。 「いいお店でしょ? 僕、学生の頃から一人の時は必ずこの店なんです」 入江君は嬉しそうだった。
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