292人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
「入江君、いつもショートカクテル飲むんだ。お酒強いんだね」
「そんなに強くないですよ。酔いたい時にここに来るだけ。マスターには僕の住所伝えてあるんで、潰れてもタクシーに乗せてくれるんです」
「遠慮しないで飲んでね。私も大人だからタクシー乗って帰れるし、入江君が潰れたらマスターに預けるから」
気を使われると、こちらも気を使ってしまう。
つまり私が気を使いたくないから、彼にも使って欲しくない。
でも彼は首を横に振って言った。
「一人ならいいですけど、二人なんですよ。今夜滝川さんと何を話したか、酔っ払って忘れてしまいたくないから」
あ・・・また違和感。
これ・・・何なんだろう?
最初のコメントを投稿しよう!