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あんなに怖かったのに、最後はもっと求めて欲しいと感じた。
そんな自分を見透かされそうで、私は俯いた。
「怖かったですよね。ごめんなさい。忘れ物は『おやすみのキス』だったんで・・・」
そう言うと彼は寝室を出て行った。
パタン・・・
私はそのままベッドに仰向けに倒れた。
人生で初めて腰が抜けた・・・。
その間抜けな状態のままブランケットだけをどうにか引き寄せて眠りに就いた。
ようやく長い長い夜が終わった。
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