仔犬の皮を被った狼2

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記憶が定かでない。 私は入江くんに支えられて、いつの間にか部屋の前に立っていた。 正気なら、彼氏以外の男性を部屋に入れるなんて考えられない。 ほんの一瞬だけ自制心が脳裏をよぎったけれど、私は故意に気づかないふりをした。 私は壊れていた。
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