別れの花火と可愛い女1.5

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私の思いを察したかのように、彼は手を伸ばしてプレゼントを受け取ってくれた。 「そっか、じゃあ、ありがたくプレゼント頂きます」 「うん」 良かった・・・。 正直、靴を渡すかどうか昨日まで悩んでいた。渡しても拒まれそうで不安だった。 「開けてもいいかな?」 ホッと肩を撫で下ろした私に彼が聞いた。 「もちろん」 私は答えながら思い出していた。 ちょうどアクセサリーケースを貰った時に、入江くんとこういうやり取りをしたことを。 プレゼントを開けた時の驚きと戸惑いと、心の中に生まれた温かい何かを・・・。 でも今回はあの時とは違う。別れてゆく相手からのプレゼント。彼はどんな反応をするのだろうか。 「あ、これ」 中身を見た彼は目を丸くした。
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