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「だけど、日曜日って・・・
一人で平気か?」
「え?」
「いや、だって別れ話するんだろ?なんか、その・・・危なくないのか?」
「あはは、ありがとうございます。大丈夫ですよ。もうお互いに納得済みなので」
「そうか。相手がどんな奴か分からないから、妙に心配でさ」
心配しないで下さい。相手はあなたも太鼓判を押した部下ですから・・・。
私は心の中で呟く。
「何かあったら直ぐに連絡してくれよ。たとえ相手が総理大臣だったとしても、俺が守ってやる。負けないからさ」
あの課長が、どんな顔してこんな台詞を口にしているのだろう。実際、これからは課長に守ってもらうことになる。
そう思うと、いつものように茶化して笑うことができず、私は
「はい」
と静かに応えた。
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