別れの花火と可愛い女1.5

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「あの・・・ね。入江くんこの前誕生日だったでしょ?」 「ん?」 「プレゼント、買ってたんだ。で、男物だしサイズもあるから・・・貰って欲しいの」 「でも・・・」 入江くんの言いたいことはわかってる。別れてゆく私たちが誕生日プレゼントだなんて変な話だ。 私は彼の次の言葉を待たずに話した。 「そのかわり・・・ね、前に貰ったバラのアクセサリーケース。貰ったままにしていいかな。とても気に入ってるの」 拒否されないように、上手に話をもっていこうと、昨日から考えておいた作戦。私はプレゼントを差し出した。 差し出した手が少し震える。 ヤダ、彼に緊張が伝わってしまう。 お願いだから、早く受け取って欲しい。
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