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席に戻ると、皆黙って仕事をしていた。
相澤課長と目が合って、私は深々と頭を下げた。課長が手でOKサインを作っている。
そのジェスチャーが示す通り、私を振り返る人は居ない。多分、あの後課長が一喝入れたのだろう。
入江くんは席には居らず、外回りに出たようだった。
あの後、彼がどうしたのか気がかりだったけど、今それを誰かに聞けるわけもない。
さっきの騒ぎのせいもあるけど、里緒奈ちゃんとの会話で私は更に疲れてしまった。
あの後も課長とのことを説明しようと試みたけれど「お急ぎみたいだったのに、引き止めてしまってごめんなさい」と、逆に休憩室を追い出される格好になってしまった。
結局、課長との関係を否定することも出来ず、そのままここへ戻って来た。
彼女は扱い辛い上に、私をいいように扱う・・・。
やっぱり苦手な相手だ。
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