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里緒菜ちゃんも里緒菜ちゃんだけど、入江くんも入江くんだ。あんなにベタベタされて、拒みもしないなんて。
さっきは私の手を拒んだくせに・・・。
やっぱり男の人はああいう女の子が好きなのよね。
それに・・・
認めたくないけど、二人はお似合いだ。年齢も身長も何もかも、不釣り合いなところを探すほうが難しいくらい。
以前、二人が噂されていたことだって頷ける。
結局、私はその場に一人取り残された。
部屋に二人で居た時には、それ程感じなかった彼との年齢のギャップ。だけど、若い仲間と楽しそうな彼の笑顔に、里緒菜ちゃんと腕を絡めて歩く後ろ姿に、埋められない年齢の壁を感じていた。
やっぱり別れの選択は間違ってなかった。彼がさっき、ごく自然に私に接したのも、もう私を何とも思っていないから。
私が気にかけている程には、彼は私を意識していない。
こうなることを選んだのは私自身。結局は、無難なところに収まるのが、それぞれにとって一番の幸せ。
疎外感でいっぱいの自分を無理やり納得させて、私は会社を後にした。
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