別れの花火と可愛い女2

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結局、 この病院には一つしか空き病床が無く、入江くんはすぐ近くの別の病院に運ばれた。 彼は私をかばおうとした際に左肩を脱臼し、右のおでこを2針ほど縫う傷を負った。 ということが分かったのは、私が病院で一頻り大騒ぎをした後だった。 私は彼が生きていてくれたことに、心から感謝した。 私も左手の骨にヒビが入った程度の怪我で済んだ。 翌日、念のため精密検査を受けることになったけれど特に異常も無かった。 幸いお互い軽傷だったけれど、この事故は大きな波紋を起こすことになる。
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