437人が本棚に入れています
本棚に追加
「はい・・・」
私は頷いた。
「上から昨日の欠勤の詳細と、あと入江とのことを確認しておくように言われてる」
「はい・・・」
「入江とは、日曜日で終わったんだよな?」
「はい・・・」
課長の質問に、ただ「はい」と答える。私には余計な言い訳などする資格もない。
「わかった。『入江とは友人同士の付き合いで花火に出かけた。その帰りにたまたま事故に遭った。怪我は軽傷で今後の仕事に支障はない』これで上に報告していいか?」
「はい・・・本当にすいません。よろしくお願いします」
簡単な確認を終えると、課長が「ちょっと待っとけ」と言って部屋を出た。
暫くすると、コーヒーを2つ持って戻ってきた。
「ここには俺しか居ない。肩の力抜けよ」
そう言って私の前に一つ置いた。
最初のコメントを投稿しよう!