企てる者

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さて...どこに行こう... 当てもなく歩いていくと、目の前には毬藻頭が。 「あ!蘭じゃん!なにしてるんだ!?」 俺と認識すると猪のごとく突進してきたので、サッと避けた。 「なんで避けるんだよ!」 「お前が突進してくるからだ。怪我はしたくないからな。」 某ジブリアニメのキャラのように地団駄を踏む毬藻頭、もとい綾野。 「綾野は珍しく独りか?」 いつも一緒にいる2人が珍しくいない。 「ああ!新は部活で緋鵺はサボリだ!」 たぶん新ってやつはあの爽やかな方で、緋鵺ってのはツンツンしてた方だな。 「そうか...というか友達ならサボリを容認するようなことはするな。将来困るのは緋鵺ってやつなんだから。」 「そっそうなのか?わかった!今度からちゃんと注意する!」 綾野は最初の我が儘が薄らいできて、最近では俺の言うことをちゃんと聞いている。声のボリュームと喋り方は相も変わらずだが...
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