企てる者

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そして1週間後、 「終わったぁぁぁ!!」 今終わった数学のテストで期末は終了した。 さすがはSクラスなのか、テストが終わってもみんないつも通りだ。中学の頃はテストが終わる度に絶望にうちひしがれるやつが多かった気がする。 「テストも終わったし、次は待ちに待った体育祭だね♪」 朱希が待っているのは体育祭ではなくてその中で起こるなにかだろ... 「愁犀達は部活か?」 前に座る愁犀と凪沙に尋ねる。 「いや、今日から体育祭の練習やら準備やらで部活は夏休み前までないんだ。」 「ていうか、今から今年の体育祭の概要説明が体育館であるから行かない?」 そういえば、朝担任がそんなこと言ってたな。 「じゃあ、行くか。」 ―体育館― 「皆さん集まりましたか?それでは今年の体育祭の概要説明を行います。」 ステージ上に擢兎先輩が出ると、歓声やら悲鳴やら雄叫びが聞こえてきた。 「きゃぁぁぁぁぁぁ!!副会長様!今日もお美しい!!」 「抱かれたいっ!!いえ、抱きたいですぅぅぅぅ!!!」 「うぉぉぉぉぉ!!御劔様抱かせろぉぉぉぉ!!!」 毎回のことだが、本当に凄いな。擢兎先輩の背後にブリザードが吹いてるぞ。
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