体育祭 前編

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今日から体育祭前日までは、午前授業だけになり、午後は役員達の準備時間や応援合戦の練習の為に使われる。 黒組は応援団メンバーのうち半分が執行委員と生徒会役員の為、練習する時間がほとんどない。 「大丈夫なのだろうか...」 今この場にいるのは、俺と東雲先輩と杜峨先輩だ。 「兎に角、僕達は応援合戦でなにをするのか決めましょう。出来るだけ練習時間が少ないものがいいですね。」 苦笑しながらそう言う東雲先輩。 「だが、簡単なもので士気をあげることが出来るのか?他の組は力を入れてくるだろう?」 「そうですね...」 杜峨先輩の疑念に同意する。 3人で何かいい案はないかと模索していると、 「僕やりたいのあるんだけどー!」 突如どこから現れたのか、朱希が喋り出すものだから、俺達は目を見開いた。 あまりに驚きすぎると声が出ないんだな。
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