体育祭 後編

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100M競技が終わったみたいで、出場した生徒が各々のテントへ戻っていく。 「ただいまー♪」 朱希と凪沙が戻ってきて椅子に座る。 「座ったところ悪いが...」 「次の競技は200M走です。出場する生徒の皆さんは中央ゲートに集まってください!」 「朱希はまた出番だ。」 「なんてこった!」 せっかく座ったのにと項垂れる朱希。 「それじゃあ、俺達は行ってくるな。」 「いってらっしゃい!湊真!朱希も!」 凪沙が手を振って俺達を見送ってくれた。 「そういえば、僕達湊真が走ってるとこ見たことないね?」 「そういえば...新歓のときも走ってたとこ見なかったもんな。」 「でも、たぶん速いだろうね。」 「だな。」 そんな会話をしながら、歩く2人の後ろ姿を見ていた。
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