体育祭 後編

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スタートの合図と同時に走り出す綾野。無駄に速いもんだから1番にクジ箱に到着している。 穴に手を突っ込んでガサガサと漁る。 バッと手を引くとその手にはクジが握られている。 それを開く綾野。 「やった!アタリだ!」 「ここにきて急に王道スキル発動するよねー」 遠い目をする朱希。腐男子らしからぬ台詞だ。 「最後の走者でまたアタリが出たようです!引いたのは綾野涼風君だ!さて、彼は誰を選ぶのでしょうか!」 委員長よ、無駄に煽らないでくれ。本当に嫌な予感しかしないから。 「気になるやつを選べばいいのか!?うーん...じゃあ... ボソッ..蘭がいい//」
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