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先輩の言葉に耳を疑った。
綾野のこと好きじゃなかったのか?
「あー、そうなんですか...それは失礼しました。」
兎に角逃げ道を無くしたことだけは確かだ。
「じゃあ、俺行ってきます...」
椅子から腰を上げグラウンドに向かって歩きだした。
「あ!遅いぞ蘭!俺最後になっちゃうじゃんか!」
来ただけでもありがたいと思え。本当なら逃げてるよ。
「はい!じゃあこの椅子に座って下さい!」
審判が向かい合うように置いてる椅子に座るよう促す。
「じゃあ笛を吹いたら両端から食べていって下さい!クリアは5㎝以下です!」
と言って俺たちにでっかいポッキーを渡す。これビスケットとチョコの比率悪いからあんまり好きじゃないんだよな...
そんなことより
「綾野...わかってるよな?5㎝以下になったら口離せよ?もし俺にキスなんてしようもんなら...
わかるよな(ニコ)?」
俺はそれはもう黒い笑みで綾野に忠告をしてやった。
ちゃんと理解できたのか、綾野は首を縦にブンブン振った。
「それでは始めますよ!よーい...」
ピー
笛の合図で俺達はポッキーを食べ始めた。
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