体育祭 後編

29/72
前へ
/836ページ
次へ
急に沸き上がった気持ちを静めるように、深く息を吐いた。 「ところで、この2人3脚ってただ走るだけですか?」 世間一般のものなら互いの息と足並みが揃えばなんとかなるものだが... 「いえ、内容は大きく異なりますね。詳しくは来栖君のほうが知っているんですけど。」 だろうな...それはそれは目を輝かせて色々妄想してたから。 「前のチームを見てたら大まかな内容はわかりますから。」 フフッと笑い、俺の横に腰を下ろす。 最初のランナーは... 「1番内容を把握している来栖君が最初のチームに入ってるんですよ。」 いやたぶんそれはおまけで、最初にゴールして後を走るやつらをニマニマ観察するつもりだ。
/836ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3168人が本棚に入れています
本棚に追加