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そして再び走り出す愁犀達。
例の舞台までやってくると、審判にお題を出される。さて、なにを出されたのか...
暫く考える様子の愁犀にオドオドとする親衛隊の子。
なにかを思い付いたのか、そっと相手の子に耳打ちをする。された子は相手が愁犀だからか顔を真っ赤にしていて、周りの愁犀の親衛隊は羨ましそうな声をあげていた。
打ち合わせが終わったのか、愁犀は優しい笑顔で相手を見つめ、スッと膝をついて相手の右手をとった。
「姫...
私の心は貴女に囚われてしまったようだ...
貴女を想うと鼓動が高鳴り、無理矢理にでもその唇を奪いたくなる...
どうか私だけの姫になってください」
そう言って愁犀は姫...もとい親衛隊の子の右手の甲にキスを落とす。
「わたくしも...
皇子様のことを想うと夜も眠れません
だから...
わたくしを貴方だけのものにしてください」
頬を赤らめ皇子...もとい愁犀を見つめる親衛隊の子。見つめ合う2人。そして...
「「「きゃぁぁぁぁぁぁ///」」」
またも悲鳴が。
その理由は見てわかる通り、2人がキスしてるからだ。
否、そう見えるだけだ。なぜなら実際にキスをしてるわけじゃなくただ頭が重なってそう見えるだけだから。
それでもノーマルな愁犀がそこまですることには驚きだったが。
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