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「あの//だっ抱き締めてきっキスしてほしい...です///」
「キス...ですか?」
「はい//駄目でしょうか...」
シュンとするお嬢様もとい擢兎先輩。まぁ俺が言い出したことだし仕方ないか。
「そう...ま?」
上目使いの擢兎先輩の顎を上げる。
「貴女が望むままに...」
チュ...と音を立てて口付ける。
「ふぇ?何で頬に...?」
「貴女の乱れる姿を人に見せたくありませんからね。ここは...」
擢兎先輩の唇を指で撫でる。
「おあずけです」
最後にニコリと笑い、審判を見やる。呆然としていた審判は俺の視線にハッとして合格サインを出した。
俺は頬を膨らませて拗ねている様子の擢兎先輩を姫抱きしてゴールした。
「あの!」
ゴールした後先輩を降ろして着替えるためにその場を離れようとしたら、先輩に腕を引かれた。
「先輩?どうしました?着替えに行きましょう。」
「はい。その前に...湊真って、呼び捨てにしてもかまいませんか?」
真剣な顔で言うからなにかと思った。
「いいですよ?先輩の好きに呼んでください。」
俺の言葉に満面の笑みになる先輩。
「さぁ、着替えに行きましょう。」
「はい!」
俺達は仲良くテントに向かった。
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