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時間は刻々と過ぎていく。
できるだけ場所を特定しないと...特別棟だけでも30以上教室があるんだ。
「先輩、さっき貴重な資料があるって言ってましたよね?そこの鍵は入手可能ですか?」
大概そういう場所は鍵が厳重に保管されている。
「いえ、鍵は理事長室にしかありません。」
「では、その保管室の部屋数と場所を教えてください。」
特別棟1階にあるマップを指差していく。保管室は万が一の為に総て1階にあるみたいだ。
「蘭様ぁぁ!」
遠くから俺の親衛隊の子が走ってきた。
「ハァハァ//僕..達は...どこを探し..ましょう!」
息も絶え絶えに言葉を紡ぐ。
「君達はこの1階の保管室を外側から見てほしいんだ。物音が聞こえたり、ガラスが割れたりしていたら隊長に連絡して?」
「はいっ!//」
すぐに俺の指示に従って走り出した。
「じゃあ俺達は2階から見ていきましょう。」
「はい。」
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