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「ここにもいないか...」
生徒会で管理している鍵で次々と解錠していくが未だに朱希は見つからない。
「2階は今の所で最後ですね。次は3階に行きましょう。」
擢兎先輩の言葉に頷き、階段を上る。
もしかしたら特別棟ではないのでは...そう思い始めた。
その時。
「―っ~~!」
何処からか声が聞こえてきた。
「先輩...今の」
「私にも聞こえました。たぶんこちらから...」
そう言って指を差す。
俺達は相手に気づかれないように静かに、だが迅速に行動した。
「コソッ...ここですね。」
擢兎先輩は中にいる相手に悟られないようにゆっくりと解錠する。
それを確認した俺は勢いよくドアを押し開いた。
「朱希っっ!!!」
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