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side朱希
今僕はよく言う絶体絶命っていう立場にいます!
「先輩!なんでこんなことするんですか!?」
僕は両手両足を縛られていて身動きが取れないでいる。
「なんで?それは決まってるじゃない...蘭湊真が僕の擢兎様に手を出したからだよ!」
目の前で怒りを露にするのはつい先日まで仲良くしてくれていた夏目先輩だ。
「手を出したって...湊真はなにもしてないよ!どっちかっていったら副会長様のほうが近づいてるんじゃんか!」
「煩い!!!」
あまりの怒声に一瞬怯んでしまった。
「君達にはわからないんだね...大事なものを横から奪われる悲しみが...なら同じことをすれば...」
ニヤリと僕に笑い、
「僕の気持ちがわかるよね?」
パチンと指を鳴らすと、後ろに控えていた大柄の男が僕の方へ歩いてきた。
「な...に?」
恐怖に怯える僕を見て、先輩はニコリと笑い、
「言ったでしょ?君達から...いや、蘭湊真から大事なものを奪えば僕の気持ちがわかるって...だからね...」
一拍置いて、再び口を開いた。
「君を犯すんだよ?こいつらを使ってね。」
全身から血の気が引いていく。
「ひっ!嫌だっ!」
男が僕を押し倒す。縛られているから抵抗が出来ない。
「フフフ...ちゃぁんと記録してあげるからさ...たくさん乱れてね?」
ズボンのベルトに手をかけられる。
もう駄目だっ...
バァァン
「朱希っっ!!!」
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