なぜ俺が・・・・

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「あと、この学園について少し話しておきたくてね。知っているだろうがここは男子校だ。外から来た君達に言うのは気が引けるのだが... ここの生徒は7割がゲイ、2割がバイ、1割がどちらでもない所謂ノーマルなんだ。 そうなってしまった理由としては、この学園が小等部からあるということと外部の影響を受けにくいということ。幼い頃から周りに男しかいないんだ。必然的に恋愛対象が男になってしまう。」 と苦笑しながら理事長は言った。大事な子息に女性と関係を持たれ、間違って子どもでも出来てしまうよりは、男同士で行為を行うほうがまだましだと、親も目を瞑っているらしい。 だから親衛隊か...と副会長の言葉を思い出し納得した。 「君達には少し...嫌悪感があるかもしれないが「僕は全然大丈夫です!気になりません!!」...そうか。蘭君はどうだろうか...」 朱希に話を遮られながらも続けて俺に問いかける。朱希は、まぁ腐男子で男同士の恋愛は大歓迎だから寧ろ喜ばしいことだろう。 「俺も別に男同士の恋愛にどうこう言うつもりはないです。本人達の問題ですからね。」 そう言うと、理事長は少し安堵したようだった。
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