いざ寮へ

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俺と朱希は、寮へ向かう道すがら、先程理事長に貰った学園パンフレットに目を通した。 「校舎は学習棟と多目的棟があるんだな。なんか体育館がでかすぎる気がするが...」 「だって各学年5クラスあって1クラスが30人だから、約500人生徒がいるんだもん。少し大きいくらいじゃないと!」 なるほどな。さすがこういうことに関しては抜け目ないな。 ちなみに学習棟は4階建てで、1階は玄関と職員室と保健室、2階は3年、3階は2年、4階は1年の教室が、 多目的棟には実験室や視聴覚室などの特別教室がある。 「食堂は学習棟と多目的棟の間のこの建物だね。ふふっ、まさに王道って感じ♪」 とりあえず校舎側の方は大体わかったな。次は...寮だな。 「1階はフロントと寮監室それにスーパーがあるんだな。2階は寮の食堂、3階は1年のフロア、4階は2年のフロア、5階は3年のフロア、6階は各学年の主席と次席専用フロア、7階は風紀専用フロア、最上階は生徒会専用フロアか。」 「うんうん!王道だねぇ!きっと寮監室では今頃可愛いチワワちゃんが啼かされてるに違いない!」 急に朱希が興奮しだしたが、いつものことなのでほっとこう。 そうこうしてるうちに、目的地である寮に到着した。 8階建てなのは各階の構成を理解していたから解ってはいたが... これはホテルか?目の前にある寮はどこからどう見てもホテルにしか見えない。 「いつまでも見てないで中に入ろうよ!」 グイグイ服の袖を引っ張る朱希に引きずられるように寮の中に足を踏み入れた。
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