いざ寮へ

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俺と朱希はすぐにエレベーターに乗り込み、6階のボタンを押した。 エレベーターの扉が閉まると同時に上昇を始める。頭上にあるランプが2階3階と切り替わる。 そして目的地のある6階に着くとともにあの浮遊感が。胃が上がってくる感じがして苦手だ。 扉が開き外に出ると、小さめのエレベーターホールがあった。そこから延びる廊下もまた一般のホテルより広く感じた。 廊下の床も全面絨毯とか金のかけすぎだろと呆れた。 「手前の両サイドのドアに605と606って書いてるから僕達の部屋は奥だね!」 とニコニコしながら話しかける朱希。 先を進む朱希を追うように歩き出す。 「それにしてもドアとドアの間がかなり広いよね?部屋がかなり広いんだね!」 「みたいだな。」 1フロアにたった6人なんて無駄に広すぎだろと呟くと朱希に苦笑された。 「あ、ここみたいだよ!えっと、僕のカードキーには602って書いてあるから...右の部屋だ。」 ということは俺は左かと思いながら、胸ポケットに入れていたカードキーを取り出した。 「それじゃあ片付いたら湊真の部屋に行くね?」 また後でねと言って自分の部屋に入って行った。 俺もカードキーで解錠されたドアを開き中へ入った。
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