いざ食堂へ

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料理が冷めないうちに食べることにした。カルボナーラを一口食べると、ファミレスで食べるものより格段に旨かった。 どう考えても大量生産のものは思えない。 「これって1から作っているのか?」 「みたいだね。厨房に見たことあるシェフいるもん。このカレーもレトルトとか固形のルーの味じゃないし。お肉はA5ランクの近江牛じゃないかな?」 そう言いながらスプーンで肉を掬い上げる。 金持ち校だからって食べ物まで厳選することないと思うが。 「でもすっごく美味しいよね♪」 「そうだな。」 フッと朱希に笑いかけると一際大きなざわめきが起こる。 さっきから一体なんなんだ? 「湊真は気にしなくていいけど、あんまり僕以外の前で笑っちゃ嫌だよ?」 そう言いながらコテンと首をかしげる朱希の姿を見た周りの大柄の男どもが一斉に立ち上がり出口であるエレベーターに群がった。 俺は見慣れているが、あいつらには刺激が強かったみたいだ。
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