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side朱希
パタン...と部屋の扉が閉まり、その扉に背を預ける。
食堂での僕と湊真への好奇な視線、一瞬微笑んだ湊真に、その場にいたほとんどの人が見惚れたと思う。たった一瞬でも囚われてしまうのに明日湊真は皆の前でスピーチをする。
そのことを考えるだけで、まだ見ぬライバル達に不安が募る。
「だめだめ!弱気になってる暇があったら湊真に近寄る悪い虫から湊真を守らなきゃ!」
やるぞー!と僕は自分に気合いをいれた。
僕のやる気に比例してなのか、湊真を狙う輩が増えていくのを僕はまだ知らない。
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