新しい友達

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「2人は仲良いの?両方とも外部生だし、さっきもよく知らないとあんな風に朱希のこと言えないじゃん?」 俺と朱希を交互に見やり、愁犀はそう聞いてきた。 「俺達は幼馴染みなんだ。この学園に来たのも、朱希が来たいと言ったから。元々高校はどこでもよかったから朱希に付き合っただけだ。」 そう言うと、優しいんだなと言われた。あの流れでどこから優しさを感じたのか謎だ。 暫く談笑(朱希は未だに妄想中)していると、教室の扉が開き、担任が入ってきた。 ....担任で合ってるよな?そう疑ってしまうのは担任の格好のせいだろう。髪は金髪、目は赤いカラコン、胸元にはアクセサリー、そして着ている黒いシャツは胸元が大きく開いている。 これは教師じゃなくホストだろ... ふと中学の担任を思い出したが、体育担当だった為、いつもジャージだったような気がする。 それでも目の前の担任より見た目はずっと教師っぽかったよ。 そんなことを考えていると、 「今日からこのクラスの担任になった伊勢道哉(イセユキヤ)だ。お前ら、俺に迷惑かけんなよ?」 そう言い、ニヤリと笑うホスト...もとい伊勢。ただのホストにしか見えない。 「キャー!先生かっこいい!!///」 「抱いてくださぁぁい///」 「ふふっ!ホストktkr!!!」 ここは男子校だよな?抱いてくださいって...まさかこんな近くにいようとは思わなかったよ。確かに同性愛に偏見はないが、目の前で繰り広げられると、やっぱりついていけない。とりあえず、俺に被害が及ばなければいいとしよう。 そして朱希よ、どさくさに紛れて腐男子発言するんじゃない!
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