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凪沙は恥ずかしそうに顔を赤らめ、空いていた愁犀の隣の席、朱希の前の席にちょこんと座った。
聞くと凪沙はよく暴走して、我に返ると酷く自己嫌悪に陥るらしい。
それでも登校拒否を起こさないのは、愁犀が変わらぬ態度でいてくれるかららしい。
それだけ聞いても、凪沙にとって愁犀が特別なのだとわかった。友としてなのか、恋愛感情からくるものなのかはわからないが。
「どんな自分も受け入れてくれる愁犀に、友情とは違う気持ちが芽生えてしまったんですね!わかります!だけどそれを認めてしまったらなにかが変わってしまうような気がして一歩踏み出せないんだね!そんな凪沙も可愛いよ!!」
ここまで自分のいいように解釈できる朱希は想像力豊かなのか、ただ変なだけなのか。
前の席で仲良く話す愁犀と凪沙、そして2人を見ながらニコニコ(ハアハア)している朱希、
「朱希、その顔なんとかしろ...」
「えー?無理だよー♪」
お前がそんな顔してるから見ろ、せっかく戻ってきたクラスメイトがまた出ていってしまったじゃないか。
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