転校生登場

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side?? 海淵学園門前 「でっけー門だな!どうやって入るんだ!?」 1人の少年が門の外側で右往左往していた。 「これくらいなら飛び越えられるな!」 少年は勢いをつけて門をよじ登った。 スタッと着地すると、パチパチと手を叩く音が聞こえた。 「この門は3メートル程あるんですが、それを飛び越えるなんて素晴らしい運動神経なんですね?」 「おま..あなたは誰だ..ですか。」 「申し遅れました。私はこの海淵学園の生徒会副会長をしています、御劔擢兎です。」 そう言ってニコッと笑う擢兎。 「おれ...僕の名前は綾野涼風(アヤノスズカ)だ...です。」 片言な敬語で話す涼風。 「無理に敬語を使わなくてもいいですよ?話しにくいでしょう?」 ニコッとしながら言う擢兎に、 「おう!お前もそんな笑いかた辞めろよ!俺の前では無理しなくていいんだぞ!」 と擢兎の笑いを辞めるように言う。 これに驚いた擢兎は、 「私の笑顔に気付いた人はあなたが初めてです。気に入りましたよ涼風。私のことは擢兎と呼びなさい。」 擢兎は妖艶に笑うと、涼風の頬にキスを落とした。
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