転校生登場

7/13
前へ
/836ページ
次へ
ざわざわする食堂。 「なにしてるんですか劉明!?すぐに離れてください!」 叫ぶ副会長に飄々としている会長。 「なにってキスだろ?俺もこいつが気に入った。涼風、俺のモノになれよ。」 毬藻頭の肩を引き寄せる会長。毬藻頭は顔を真っ赤にしている。 「劉明!友達にそんなことしちゃいけないんだぞ!」 毬藻頭の後ろにいる2人も会長を睨んでいる。お前ら今まで完全に空気だったぞ。 「食堂イベごちそうさまでーす♪俺様会長もっとやれwww」 俺の後ろに隠れて覗き見ながら、鼻息を荒くする朱希。 向こうでは毬藻頭を会長と副会長が取り合いしてるし、毬藻頭はギャーギャー煩いし... 「ハァ...」 この状況をなんとかしようと騒ぎの中心に向かう。 騒いでいた本人達も俺が自分達のところに来るのに気づいて言い合いを止めた。 「蘭君...」 「お前は確か、新入生代表の...」 こちらを見る2人に俺は口を開く。 「ここは食堂です。生徒の代表であるあなた方が騒ぎを起こしてどうするんです?そんなに騒ぎたいなら他所でやってください。」 「誰に向かってそんな口をきいている。」 「会長と副会長にですが?自分達のしていることもわからないなら職を降りたほうがよろしいですよ?」 顔を歪める会長。言い返せないのは正論を言われているからだ。 「おい!お前劉明達に酷いこと言うなよ!謝れよ!謝ったら許してやるから!」 俺の腕を掴み、自分の方を向かせる毬藻頭。俺の顔を見ると顔を真っ赤にした。 「お前綺麗な顔してるな!俺の恋人にしてやるから名前教えろよ!」 なにを喋り出すかと思えば、初対面で恋人って...毬藻頭は中も毬藻なのか?
/836ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3167人が本棚に入れています
本棚に追加