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兎に角、このカオスをなんとかしなければ。
「会計さん、とりあえず書記さんとそこの2人、連れて出てもらえますか?」
そこの2人とは言わずもかな会長と副会長だ。
「そだねぇ。ちょーっと騒がしくしすぎちゃったみたいだしぃ。ここはぁ、大人しくぅ帰るとするよぉ。有人ぃ、劉明に擢兎もぉ、帰るよぉ。」
話の通じるやつがいてくれて助かった。
「またねぇ。蘭湊真くぅん。」
去り際に名前を呼ばれ、頬にキスされた。
うん。期待した俺が馬鹿だったよ。
なにか言いたげな3人を引き摺って行ってくれたからチャラにしてやるよ。次はない!
あとは...
「おいまr...,チッ、お前もそこの2人と教室に帰れ。」
「涼風だって!なんで呼んでくれないんだよ!」
「俺は自分が認めた人間しか名前を呼ばないし呼ばせない。もし名前で呼んでほしいなら、自分の態度を改めろ。お前が変わったと俺が思ったら呼んでやるよ。」
フッと毬藻頭に笑うと、毬藻頭は顔を真っ赤にして、
「わかった...俺、お前が認めてくれるように頑張る!」
と宣言した。
「まずはその声量落としてくれな。」
「わかった!それじゃあ俺教室戻るな!」
またなとこちらにぶんぶん手を振りながら毬藻頭は去っていった。
やっと俺に平穏が訪れたよ。俺はきびすを返し、自分の席に戻った。
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