新入生歓迎会

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どれくらいこうしていのだろうか。いつの間にか睡魔に襲われ、眠っていたらしい。 制服のポケットから携帯を取りだし時間を見ると、12時を少し過ぎたくらいだった。 ほぼ2時間寝ていたのか... というか、2時間も誰も来なかったことに驚いた。本当に誰も知らない場所なんだなと、目の前にある風景に微笑んだ。 時間までここにいてもいいが、万が一人が来てこの場所を知られるのも嫌だったから、名残惜しいが、この場所から離れることにした。 「また来るから...」 誰もいない場所に呟く。するとそれに答えるように風がザーっと吹いた。 俺はフッと口角を上げて、その場を去った。
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