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15分ほど林の中を歩いていると、目の前に校舎が現れた。さっきの場所とはさほど離れていなかったことがわかった。
今のところ周りには誰もいない。
あと1時間半弱、一体何人が捕まったのか...
辺りに気を配りながら歩く。
「いたぞー!」
どうやら見つかってしまったらしい。
こちらに向かってくる集団とは逆の方に走り出す。
「ハァハァ...撒いたか...?」
鬼との距離がかなり離れていたためすぐに引き離すことができたみたいだ。
少し体を休めてまた移動する。
「あー!お前!!」
目の前に現れたのは、なんと毬藻頭だった。
こいつのでかい声でいつ鬼が来るかわからない。
「おい!無視するモガ「静かにしろ。いいな?」
尚喋り続ける毬藻頭の口を塞ぐ。耳元で囁けば、顔を真っ赤にして何度も頷いた。
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