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朱希side
ツーッツー
通話の終了した携帯をじっと見つめる。
「湊真からだったんだろ?なんだって?」
「うん...今どこかって聞かれて、愁犀と凪沙と体育館にいるよって言ったらそこにいろって...」
愁犀に電話の内容を聞かれたのでありのままを答えた。
「湊真がそう言ったならここで待ってた方がいいんじゃない?」
「うん...でも....」
「どうかしたの?」
不安な顔をしている僕に凪沙も不安なる。
「たぶん...今鬼に追いかけられてるんだ。もしかして逃げ切れないのかも...」
「そっか...もしかしたら朱希に捕まえてもらおうと思ったのかもね。変なのに捕まるより朱希なら安心だもん。」
「時間もあと10分か...」
3人で舞台横にある時計に目をやる。
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