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鬼ごっこが終了したので、俺は体育館に向かって歩きだした。
すると途中で、見覚えのある3人がこちらに向かってくるのがわかった。
「湊真ぁぁぁ!!!」
「は?朱希?」
朱希はそのまま俺に突進してきて腹部に重い衝撃を受けた。
「うっっ」
「ごっごめん、湊真っ!」
俺に抱きついたままこちらに顔を上げて大きな瞳をうるうるさせた。
「いや、次は気を付けろよ?」
そう言って朱希の頭を撫でてやる。
「朱希早いよぉ!」
「湊真を見つけてからは凄かったな。」
遅れてやって来た愁犀と凪沙。
「ところで、なんで3人がここに?たしか体育館で待ってろって言ったはずだが...」
気まずそうにする3人。
「あのね、湊真から電話があった後僕心配になって...それで湊真のところに行くって言ったら...」
「1人じゃ危ないから俺達が勝手に着いてきたんだ。」
「そうだよ!それに僕達も湊真のこと心配だったからね!」
と、朱希を庇うように俺に説明を続けた2人。
「2人とも朱希のことありがとな。それと朱希、別に怒ってるわけじゃないからそんな顔するな。」
そう、別に約束を守らなかった朱希を怒っているわけじゃない。ただ心配だっただけ。
まさか来るとは思わなかったから少し驚いたのだ。でも俺を心配して駆けつけてくれたことが嬉しく感じる。
愁犀も凪沙も...俺はいい友達をもったな。
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