新入生歓迎会

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「本当は蘭君を捕まえて堂々と言いたかったのですが...」 此方をチラっと見て少し顔を赤くする副会長。 それを見た生徒は雄叫びに近い悲鳴をあげ、顔を真っ赤にしたり倒れたり、前屈みになったりした。 「それでぇ、擢兎はぁなにをお願いしたいのかなぁ?」 副会長に言うよう促す会計。 「えぇ...」 会計に近づき、会計の耳元で喋る副会長。 その姿にまた興奮する生徒達... 無限ループ... 「んー、それはぁ、直接本人にぃ、許可とったほうがぁ、いいと思うよぉー?」 「わかってますよ。一応ですよ!」 此方に振り返り、そして俺の前に立つ副会長。 「えっと...なにか?」 「..........」 なにか言いたいことがあるみたいだが、口をパクパクするだけで言葉を発しない副会長。 金魚? 「えーっと....副会長?」 「...まえ...」 「は?」 副会長の声が小さくて聞き取れなかった。 「もう1回言ってもらえますか?」 そう言うと、更に顔を赤くする副会長。
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