蘭湊真の憂鬱

企てる者

新歓も終わり、なにごともない平和な時間が続いた。

まぁ...それは建前で、実際は新歓が終わった次の日、Sｸﾗｽの教室に見たことがない生徒が入ってきた。

1人は背が小さく可愛いやつ、もう1人は背が高く鍛えているのかｶﾞｯｼﾘしたｲｹﾒﾝ。

その2人は俺の姿を視界に捉えると、真っ直ぐ此方に歩いてきた。

そして、俺が座る席の前まで来ると、小さい方が最初に口を開いた。