序章ー旅立つ理由ー

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レイスらしき人影が壊された壁の向こうから出てこようとするが、手に持ったものが壁に刺さり、抜けなくなる。 「まぁ、いいや」 持っているもの、もう一本の大剣を壁ごと振り、壁の修復面積を三倍程に増やす。 「壁が…私の家の壁が一面消えた…」 「直すなら変わらないだろ」 出てきたレイスは寝間着からきがえており、 ライトグリーンのシャツにグレーのハーフパンツ、首には青いチョーカーをしている。 戦う為に着替えた割には防具の様なものは特になく、そのかわり二本の大剣をしまう為のベルトが両肩から一本ずつかけている。 「てか、こいつ大剣刺さっただけでも満身創痍じゃん…」 「そりゃあねぇ、小石投げたみたいな速さで飛んできた大剣が直撃すれば瀕死にもなる」 シリアはそう言うと大剣を引き抜き、燃えてないファイアプラントを担ぐ。 ファイアプラントはシリアより一回り大きいのだが…。
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