序章ー旅立つ理由ー

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「今の、見ていたよ。 そっちの女の子…みたいな子、強いよね?」 シリアの姿が見えなくなったところで、騎士の様な格好の男が現れる。 「レイスちゃん…じゃなくてレイスは大剣投げただけだよな…」 「あれだけで人の強さがわかるのか」 「ギ…ピギ……ァ…」 「騎士ってすごいのねぇ…」 集落の人たちが騎士を遠巻きに眺めながらそんな事を話す。 「で、誰だよあんた」 「これはすまない。 僕はセイリーン城で大臣をしているリストさ」 「なんか大臣とかリスなんとかって聞こえたわよ?」 「きっと大臣をリストラされた人なんだな」 「りすとらされてもあんなかっこうができるくらいのけいざいてきよゆうがあるんですか…。 ぼくもしょうらいてきにはそういうゆうふくなせいかつをまんきつできるようにならないといけませんね」 集落の人に混ざって子供までもが大臣の事を話す。
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