序章ー旅立つ理由ー

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「で、その大臣様がなんでこんな場所にいるんだ?」 「…まぁ、話していいか。 実は昨日城内の各トップが集まって会議という名目で集団サボりをしていたんだけど…」 「大問題だな、そりゃ…」 レイスの哀れみの目に苦笑いしながら話を続ける。 「それはいつも通りだから大した問題ではないんだけどね」 「よくクーデター起きないな」 「全員強いからね、昨日その場に現れて宣戦布告してきた魔族を集団リンチでトラウマ植え付ける位には」 僕が入った時には執事長が土下座させてたよ、と言いながら苦笑いをするリスト。 「そんなわけで、城内でも確かな実力があり、尚且つ真面目な数人が国中駆け回って強い人を集めているんだ。 宣戦布告と言っても、「新たな魔王と共に封印されし魔の王を解放する」って内容だから、戦争になるとは思わないけどね」 「少数精鋭で魔王を倒すと?」 「そんな感じかな?」
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