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「フィールドの上では敵も味方も居ない競技だ。スタートしてからゴールまでの間向き合う相手は己のみだ。」
「何が言いたい?」
「結城とは古い仲だ。お前の性格は良く知ってる。陸上はお前の持っていない物がある。」
「俺にはないもの…」
テニス部の時も協調性の無さから回りとうまくやれず結局退部と言う形になった。
部長の言っていることもあながち間違っては居ない。
ただ自分の疑問は晴れないままだった。
そんな瞬間結城の口から思わぬ言葉が出たのだった。
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