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どうやったら近づけるかな?
大好きなあの人に、憧れのあの人に、あたしは近づけるかな?
窓の外からみえるカレは、いつみても輝いて見える。
かっこいいなぁ。
「千紗ー、もうすぐチャイムだよ?」
あたしの隣にいた莉莎子が、アイス棒を口にくわえたまま話しかけてくる。
いいとこだったのになぁ....。
ショートカットの髪をフワフワさせて、ニヤッとした。
「まぁーた見てたの?」
「そんなんじゃ、ない...けど」
なくも、ないけど。
視線をずらして彼女を見る。
「何言ってんのよー。アンタの幼馴染みじゃんか」
そう。
あたしの好きな人は、幼馴染みだ。
最高で、最悪なことに。
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