0人が本棚に入れています
本棚に追加
「別に、違うしー」
「あ、アイツが女の子と話してる」
「えっ」
グルっと窓の外に顔を出した。
いないじゃん。
ガクッと肩を下げ莉莎子をじろりと見た。
「ダサ」
アイス棒をかじりながら、彼女は含み笑いをする。
「どんだけ好きなのよ」
「っうるさいなー、いいのー」
好きになるのは自由だもん。
空を眺めながらプクッと頬を膨らませると、その部分をプッシュしてくる。
「でも、アイツ好きなひといる」
そうだよ。
そこだよ。
「しかも、学年トップの人気者」
その言葉で、さらにうなだれてしまう。
莉莎子絶対わざとじゃん。
悪意感じるし。
溜息が自然と漏れてくる。
「水野」
最初のコメントを投稿しよう!