一抹の幸福

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始業のチャイムが鳴る。 遅れてきた奴が、教室に滑り込んでくる。 俺は、担任が入ってくると本を閉じた。 そんな俺を見て、驚かない奴はまずいない。 明るめの茶色に染めた髪で、俺はチャラい奴だと思われるからだ。 それなら、それでいい。 確かに、チャラいかチャラくないかと問われればチャラいかもしれない。 そういう『経験』もまずある事だし。 全部、不本意だけど。
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