~出逢い、そして始まり~

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「そこまで言うなら、名字教えて」 「舞鶴、舞鶴瞳よ」 「僕は神谷春樹、よろしくね」 「あたし、どうしてここに…ってか、ベッド広いね」 「そうかな、舞鶴さんがここにいるのは、弟を助けてくれたお礼」 あの子、こいつの弟だったんだ。 あの子、というのは… 昨日の夜、不良にからまれていたところをあたしがたすけた男の子のこと。 そういえば、あのあとの記憶がない。 「弟をたすけたくれたあと、多分安心したんだね、急に倒れちゃったんだ。だから弟が家に運び込んだ」 「それはそうと、それがあたしのベッドで寝てた理由にはならないわ」 「それは単純に君の顔をみていたかっただけだよ」
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