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有里が一般企業で働き始めて、家での時間が合わなくなり、
会話もほとんどなくて…
ただの同居人。
そんな感じになっていた。
俺が帰るのが夜中で、有里は朝6時に起きるのだから、会話がないのが普通だ。
だから、眠っている有里を抱いた。
嫌がる有里を無理やり抱いたんだ。
そのときに見つけた。
俺のじゃない、マークを。
俺は…
かなりのダメージだった。
ショックだったんだ。
でも、問いただす事もしないで、そのマークの上に俺のマークを付けたんだ。
有里は俺のものだ。
もう触るな!
と、見えない相手に喧嘩を売るみたいに。
でも、その男の気配は…
消えるどころか、ますます大きくなっていって、
ある日、有里が消えた。
たぶん…
わかってた。
こうなることが。
それでも捜した。
謝って、許してくれたら、今度はちゃんとやり直すことができると。
有里の浮気は許すつもりで。
結局、見つけることはできなかったけど。
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